公開シンポジウム
立場や価値観の違いを超えて 〜患者の安全のための「合意形成」を考える〜
Methodology for Consensus Building -The Perspective of Patient Safety
趣旨
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、わが国にさまざまな問題を突きつけた。リスクマネジメント、エネルギー政策、社会保障改革。さまざまな場面で合意の形成が必要であるのに、現実にはあらゆる関係者の同意を得ることは容易ではない、というより、ほとんど不可能と言っても過言ではない。
そうなってしまうのはなぜか? それぞれの関係者は、立場、価値観、専門知識などが異なるために、同じ事実を見るときにそれぞれの視点がある。これによって生じる「解釈の違い」が合意形成に大きな障害となっていると考える。
この違いを乗り越え、より円滑に合意を形成するには、何をどう変えればいいのか。具体的なケースとして、医療安全問題を取り上げ、討論を行う。患者や家族、医師、看護師など医療安全に関わる「職種間の合意形成」と、ICPS(国際患者安全分類)を例に「国際的な合意形成」という二つのテーマで、日本における円滑な合意形成の手法について選択肢を提案する。
【日時】 2012年9月12日(水)14:00-18:00(開場13:30)
【場所】 東京大学伊藤謝恩ホール(伊藤国際学術研究センター内 地下二階)
アクセス→ http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html
【主催】 東京大学政策ビジョン研究センター
※東京大学政策ビジョン研究センターは、World Health Organization患者安全部との
恊働プロジェクトを推進しています。
※日本語通訳あり
※入場無料・事前申込制
プログラム
14:00-14:05 開会挨拶
城山英明 東京大学政策ビジョン研究センター長
14:05-14:35
情報モデルを活用した課題解決のための合意形成手法について
秋山昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授
14:35-14:55
医療安全に関する情報の収集、標準化の観点から
後信 財団法人日本医療機能評価機構 理事 医療事故防止事業部部長
14:55-15:25
患者安全の分類に関する国際標準化に際しての合意形成手法について
〜International Classification for Patient Safetyを例に〜
Jean Marie Rodrigues M.D. Professeur Universitaire Saint Etienne
15:25-15:45
医療安全について〜現場の医師の観点から〜
遠山信幸 自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科准教授 医療安全管理室長
15:45-16:05
医療安全における合意形成〜看護の視点から〜
嶋森好子 東京都看護協会 会長
16:05-17:45 パネルディスカッション
座長 秋山昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授
森田朗 学習院大学法学部教授 中央社会保険医療協議会(中医協)会長 他
17:45-18:00 質疑応答
18:00-18:05 クロージング
会場地図
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