国際会議 国民医療ナンバー制度のあり方を考える

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在宅医療と再生医療・ゲノム研究を例として

※講演資料の当日の配布はございません。 資料が必要な方はお手数ですが、このページの「プログラム」の項にございます「プレゼンデータ」リンクより、PDFファイルをダウンロードの上、プリントアウトしてお持ちください。

これからの社会保障制度を維持していくために、国民ID(マイナンバー)は不可欠の制度である。IDは、単に収入に応じた合理的な給付を可能にするだけではなく、それをベースに広く種々の行政システムを結びつけることにより、われわれの生活をよりよくすることができる。とくに期待されているのが医療における活用である。

わが国では、医療IDについては、個人情報保護の問題等から消極的な意見もみられるが、先進諸国では、最先端のIT技術を駆使して、積極的に活用しているところもみられる。

このシンポジウムでは、最も進んでいるエストニアの実情を紹介して頂き、わが国における課題と可能性について検討する。また、IDをベースとした応用例として、高齢社会における在宅医療のあり方を検討する。

シンポジウムは、2部に分け、第1部(セッション1)では、今後、確実に増加する在宅医療の質の維持向上のための方策について検討する。第2部(セッション2)では再生医療・遺伝子研究実用化の可能性とその障害について、とくに個人情報保護の問題に焦点を当てて論じ、最後に、今まさに国民医療IDの導入を図るべきときであるとの認識に基づき、政策提言をまとめ発表する。

【日時】2013年2月14日(木)9:50-12:45 セッション1/14:00-18:30 セッション2
【場所】東京大学伊藤謝恩ホール(伊藤国際学術研究センター内 地下二階)
アクセス→ http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html
【主催】東京大学政策ビジョン研究センター
※同時通訳付
※入場無料

セッション1 e-healthの展望——在宅医療への応用

安心して医療を受けることができるモデルについて考える

09:50-10:00
Opening Remarks
城山 英明 東京大学政策ビジョン研究センター長
山内和志 厚労省大臣官房国際課国際協力室長
Sir Liam Donaldson
World Health Organization, WHO Envoy on Patient Safety, Geneva And Chair, Health Policy Imperial College, London
10:00-10:10 講演 レギュラトリーサイエンス
森 和彦 プレゼンデータ
独立行政法人医薬品医療機器総合機構安全管理監
10:10-10:45 基調講演 地域遠隔医療とエストニアの医療情報活用の事例
Prof. Peeter Ross プレゼンデータ
Associate Professor at Tallinn University of Technology Expert, Telemedicine and eHealth at Estonian E-Health Foundation Radiologist at East Tallinn Central hospital
10:45-10:50 パネルディスカッションに際して 実例と理論の連携について
秋山 昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授(チェアー)
10:50-11:35 講演 ヘルスケアの質改善とe-helth
Dr. Edward Kelley プレゼンデータ
Coordinator, WHO Patient Safety Programme Geneva
11:35-11:50 講演 高齢者の適切な医療提供—医療連携の観点から
秋下 雅弘 東京大学医学系研究科准教授 プレゼンデータ
11:50-12:05 講演 高齢者の適切な医療提供の要件—診療報酬の観点から
森田 朗 学習院大学教授 プレゼンデータ
12:05-12:35 パネラー間の意見交換
秋山 昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授(チェアー)
12:35-12:45 セッション1の総括とメッセージ
e-healthと在宅医療への応用〜今後の展望
森田 朗 学習院大学教授 プレゼンデータ
12:45-13:45 Break

セッション2 再生医療・遺伝子研究実用化へ向けて

個人情報保護を踏まえた今後の展望

14:00-14:05 Opening Remarks
秋山 昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授(チェアー)
特別講演 日本側代表者からの挨拶
14:05-14:50 講演
Sir Liam Donaldson
World Health Organization, WHO Envoy on Patient Safety, Geneva And Chair, Health Policy Imperial College, London
14:50-15:35 基調講演 e-healthとデータセキュリティおよびゲノムデータベースの実用化(エストニアの事例)
Prof. Erkki Leego プレゼンデータ
Head of IT department - Estonian Genome Center, University of Tartu
CEO and Managing Partner at Hansson, Leego & Partner Ltd
15:35-15:50 再生医療・遺伝子研究実用化と個人情報保護
鈴木 正朝 新潟大学法科大学院教授 プレゼンデータ
15:50-16:05 再生医療・遺伝子研究実用化と安全な医療提供
山本 隆一 東京大学情報学環・学際情報学府准教授 プレゼンデータ
16:05-16:15 Break
16:15-16:50 再生医療・遺伝子研究実用化のための個人情報保護に関する取扱いについて
秋山 昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授(チェアー)
16:50-17:30 パネルディスカッション と質疑応答
17:30-17:45 Break
17:45-17:55 クロージング 総括とメッセージ
再生医療・遺伝子研究実用化へ向けた今後の展望
秋山 昌範 東京大学政策ビジョン研究センター教授
17:55-18:15 海外からのメッセージ
再生医療・遺伝子研究実用化へむけた世界の展望
Dr. Edward Kelley
Coordinator, WHO Patient Safety Programme Geneva
18:15-18:30 日本からのメッセージ
森田 朗 学習院大学教授・中央社会保険医療協議会 会長
内閣官房IT戦略本部 電子行政に関するタスクフォース構成員(主査)