2013健康経営研究ユニット 創設記念シンポジウム

健康づくりを促す社会的評価が始まった

定員に達しましたので参加受付を締め切らせて頂きました。
たくさんのお申込み、誠にありがとうございました。

趣旨

2006年の医療関連法改正により、高齢化社会で増加する生活習慣病の予防に重点的に取り組む国家戦略が示されました。高血圧や心筋梗塞といった生活習慣病のリスクは加齢に伴って高まることから、国民全体に予防医学を普及することが大切になります。そこで、皆保険を担う医療保険者が国民に対する予防サービスの実施主体となる特定健診制度が2008年に導入されました。

同制度の特長である健診データの標準化と経年データに基づく健診受診後のフォローにより、個人への予防介入が進み、動脈硬化リスクの改善において一定の効果が示されています。その一方で、集団全体でリスクを評価し、効果的な予防介入策を立案し実行することが課題になっています。

生活習慣病はほとんど自覚症状がないことや、日々の生活習慣は個人だけに起因するのではないことから、職域や地域単位で現状を把握し、有効な施策を打つことが必要になります。今後の生産人口の減少時代にあっては、勤労世代の健康維持は社会および企業の生産性を確保する観点でも重要な経営課題です。

このような社会背景および法制度の動向を踏まえ、企業・団体が従業員や住民の健康増進に積極的に取り組む“健康経営”を社会的に評価する仕組みを検討し、社会での検証結果を踏まえ実行性ある政策提言を行うことを目的として、東京大学では今秋、健康経営研究ユニットを創設しました。

国民の健康づくりを促し、社会全体の生産性向上に寄与する、この新しい“健康経営”の動向と今後の研究の方向性に関して大学内外に広く周知し、今後の活動の円滑化に寄与することを目的に、2013当ユニット創設記念シンポジウムを開催するものです。

開催概要

【日時】2013年2月15日(金)午後2時半〜4時半(開場午後2時)
【場所】伊藤国際学術研究センター地下2階 伊藤謝恩ホール 地図
【主催】東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット
来賓:厚生労働省、経済産業省、財務省、健康保険組合連合会、全国健康保険協会、国民健康保険中央会、日本経済団体連合会、東京商工会議所
※入場無料・事前申込制(定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます)
※「健康経営」は特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。

プログラム(案)

挨拶
城山英明 東京大学政策ビジョン研究センター長・教授
健康経営研究ユニット紹介
尾形裕也 東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット客員教授
医療保険施策における健康経営への期待
厚生労働省保険局保険課長 大島一博 課長
日本の健康産業の発展に向けて
経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課長 福島 洋
 ----------- 休 憩 -----------
健康経営の社会的評価の動向〜経済産業省健康経営PJ報告 東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット特任助教 古井 祐司 株式会社日本政策投資銀行環境・CSR部 課長 大井 孝光 株式会社電通ソーシャル・ソリューション局 局次長 中島 順
第一生命の健康経営〜DSR経営と安心の絆〜
第一生命保険株式会社 代表取締役社長 渡邉 光一郎
“花王グループ健康白書”を核にした健康経営PDCA
花王株式会社 取締役常務執行役員 西藤 俊秀(人材開発部門統括,経営戦略室統括)