コーデックス委員会設立50周年国際シンポジウム

国際食品規格の役割と日本−グローバル社会における食品安全確保に向けて

※本シンポジウムは定員に達したため、参加受付を締め切りました。
たくさんのお申込み、誠にありがとうございました。

趣旨

国連のFAO(国連食糧農業機関)及びWHO(世界保健機関)により設置された、国際食品規格の策定機関であるコーデックス委員会は、今年50周年を迎えました。本シンポジウムはこれを機に、コーデックス委員会のこれまでの活動を振り返り、その功績を確認するとともに、食品安全を取り巻く今後の国際環境を展望することで、我々がコーデックス委員会との関係のなかで、直面する課題を特定し、さらに、それらへの対応を検討することを目的とします。現在TPP交渉等で、国際的貿易やそこにおける国際基準への社会的関心が高まっておりますが、本シンポジウムは、コーデックスにおける国際食品規格の重要性について専門家だけでなく一般消費者も含めて広く議論を共有することも大きな目的です。

基調講演とパネルディスカッションには、当分野における大変著名な専門家をお招きできる運びとなりました。スローラック氏はコーデックスの元議長であり、在任中、コーデックスでは初となる第三者評価を受けて、数々のコーデックスの制度改革に尽力されました。また、宮城島氏は、コーデックス事務局長、OIEの科学技術部長及び事務局次長を歴任し、現在WHOの食品安全・人畜共通感染症部長を務めており、この分野の実態における課題について深い経験と知見をお持ちです。基調講演では、この両専門家により、コーデックスのこれまでの功績と今後の課題を展望するとともに、対応策、方向性の示唆、問題提起をしていただきます。

続くパネルディスカッションでは、まず、これまで長年にわたってコーデックス委員会に日本政府代表団として参加されている朝倉農林水産省消費・安全局農産安全管理課長から、日本政府のコーデックス委員会へのこれまでの取組みについてご説明いただきます。そして、日本のコーデックス活動において様々な側面から尽力されております有識者をお迎えして、コーデックスの重要性を確認するとともに、日本がいかにコーデックスと戦略的に向き合っていけばよいのか、短期的、長期的な視野で議論を行います。

開催概要

【日時】 2013年9月24日(火) 13:00-16:00 (予定)
【場所】 小柴ホール(東京大学本郷キャンパス内) MAP
【定員数】 170名前後
【言語】 日本語・英語(同時通訳あり)
【参加対象者】 産業界、消費者団体、一般消費者、学識経験者、学生等
【参加費】 無料(公開)
【主催】 東京大学政策ビジョン研究センター、厚生労働科学研究費補助金 食品の安全確保推進研究事業「国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究」
【後援】 農林水産省

プログラム(仮)

司会進行 松尾 真紀子(東京大学公共政策大学院・政策ビジョン研究センター特任研究員)
開会挨拶 城山 英明(東京大学公共政策大学院副院長・政策ビジョン研究センターセンター長・教授)
パート1.
基調講演1 Dr. Stuart Slorach (OIE APFSWG;動物食品安全性評価ワーキンググループ議長、コーデックス委員会元議長)
基調講演2 宮城島 一明 (WHO食品安全・人畜共通感染症部長)
パート2.パネルディスカッション
話題提供 朝倉 健司(農林水産省消費・安全局 農産安全管理課長)
モデレーター 豊福 肇(山口大学共同獣医学部病態制御学講座 教授)
登壇者 Dr. Stuart Slorach  宮城島 一明
吉倉 廣(元コーデックス委員会副議長) 朝倉 健司(農林水産省消費・安全局 農産安全管理課長) 鬼武 一夫(日本生活共同組合連合会) 門間 裕((一財)食品産業センター 参与)
閉会挨拶 里村 一成(京都大学医学研究科 健康政策・国際保健学 准教授)