政策シンクネット 第2回シンポジウム

医療イノベーションと大学の役割

【日時】2015年4月24日(金)13:00-16:30 (受付開始 12:30)
【場所】東京大学本郷キャンパス 福武ホール(福武ラーニングシアター)
【主催】政策シンクネット
【共催】東京大学政策ビジョン研究センター、慶應義塾大学SFC研究所

※ 参加無料・要事前登録

趣旨

大学での研究を土台とした医療イノベーション、たとえばバイオ医薬品やiPS細胞は、日本経済に大きな経済的効果をもたらす可能性を秘めている。その可能性を現実のものにするには、「死の谷」問題や、シーズとニーズのマッチングなど、さまざまな課題を克服する必要がある。日本では医療研究開発の司令塔を設立する動きや、産学官が連携したプラットフォームづくりが盛んだ。そこに知識を資源としてイノベーションのシーズを担う大学がどのような役割を果たせるのかという可能性と、問題の構造を明らかにしておくことが必要となる。

近年、大学で臨床研究に関わる不正や製薬会社などとの利益相反問題が指摘されるケースが増えている。大学での研究、とりわけ医療系の研究は、多額の資金を必要とすることが多い。当然、いかにコンプライアンスの意識を高めるかが重要だ。その一方、社会は大学が独立した知の源泉という役割を担うことを期待している。そして大学自身もリサーチ・インテグリティを高めようとしている。

本シンポジウムでは、当事者としての大学の側から諸課題を整理し、大学のガバナンスの在り方を改めて考える。それと同時に、日本国民ひいては人類の命とQOLの向上、国家の経済成長を後押しする医療イノベーションのダイナミズムに大学がどのような役割を果たせるかを検討する。この二つを結びつけて議論する貴重な機会にしたい。

プログラム

13:00-13:10 開会挨拶 城山英明(東京大学公共政策大学院長)
13:10-14:40 パネル1 医療イノベーションのための大学ガバナンス・コンプライアンス
コーディネーター:
渡部俊也(東京大学政策ビジョン研究センター教授)
パネリスト:
松本洋一郎(元東京大学工学系研究科教授)
境田正樹(東京大学理事(研究倫理・コンプライアンス担当)、弁護士)
上山隆大(政策研究大学院大学教授・副学長)
14:40-14:50 休憩
14:50-16:20 パネル2 大学発シーズを患者に届ける
コーディネーター:
鈴木寛(慶應義塾大学・東京大学教授)
パネリスト:
山本雄士(株式会社ミナケア代表取締役、医師)
坪田一男(慶應義塾大学医学部教授)
片岡一則(東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科教授)
16:20-16:30 閉会挨拶:
鈴木寛(慶應義塾大学・東京大学教授)

※ 登壇者は変更になる可能性もあります