東京大学・京都大学合同 国際シンポジウム2009:

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イノベーションにおける競争と協調 −次世代の特許制度を考える−

National Innovation System, Competition and Cooperation
−The Patent System in Next Generation−


【趣旨・目的】
今日、イノベーションの様態は、オープン化、グローバル化、サイエンスリンケージの上昇(学術と産業技術の接近)、新興国の台頭等、世界的にみて大きな構造変化を遂げている。こうした構造変化と比して、現行のナショナル・イノベーション・システムは変革が遅れており、結果として、必ずしも、イノベーション促進的なものとはなっていないのではないかとの議論がある。特に、特許制度については、イノベーションの質的な変化に加え、特許出願の量的な拡大もあって、各国制度の改革と国際協力の必要性が高まっている。

本シンポジウムでは、特許制度を中心に、「イノベーションを促す次世代の仕組み作り」について、産学官、内外の有識者の間での密な対話を行う。それを踏まえ、改革の方向性やグローバルな協力課題について、一定のコンセンサスを形成し、世界に向けて発信する。同時に、制度改革の知的インフラとして欠かせない学術的な研究課題を特定することを目指す。

【日時】2009年 6月11日(木)9:45〜17:35 / 受付開始 9:15〜
【場所】京都大学 百周年時計台記念館「百周年記念ホール」
【主催】東京大学、京都大学
【共催】NEDO
【後援】全国イノベーション推進機関ネットワーク協議会、京都工業会、日本知財学会
【定員】300名程度
【事務局】東京大学政策ビジョン研究センター (協力:知的資産経営総括寄附講座、イノベーション政策研究センター)

※たくさんのご来場、誠にありがとうございました。当日の開催報告はこちらへ。

プログラム

1.オープニング: 

9:45-10:00主催者挨拶: 京都大学総長 松本紘 / 東京大学副学長 松本洋一郎
ホストシティ挨拶: 京都市長 門川大作

2.セッション1: 「イノベーション・システム改革に総括的な課題提起」


10:10-10:40

10:40-11:10

11:10-11:30
チェアー: 森田 朗 東京大学政策ビジョン研究センター センター長・教授
特別講演: 鈴木隆史 特許庁長官
Japan’s IP Policy for Encouraging-Innovation
基調講演: DOMINIQUE GUELLEC OECD科学技術産業局 シニアエコノミスト
Patent Systems for Encouraging Innovation
講演  : 坂田一郎 東京大学政策ビジョン研究センター 教授
Overview of Recent Trends in Patent & Innovation Research-an Academic landscape of Patent & Innovation Research
◆キーワード: イノベーション制度改革、知的財産権システムとイノベーション、バランスのとれた知的財産権システム、国際協力、PPH

3.セッション2: 「イノベーション戦略の変遷と知的財産権制度」

11:35-11:55

11:55-12:15


12:15-13:15


13:15-13:35

13:35-13:55

13:55-14:15
講演: 渡部俊也 東京大学先端科学技術センター 教授
Patent Value and Patent Quality for Open Innovation
講演: PAIK SABER IBM Asia Pacific Assistant General Council
Development of Innovation Strategy and Patent System

--- Lunch Break ---


講演: YUN SUN HEE 漢陽大学校法科大学 教授
Korean patent system for Innovation
講演: 宗定 勇 京都大学産官学連携センター 特任教授
Civilization, Academia, Market, Innovation and Their Co-relationship
講演: 吉野幸夫 株式会社村田製作所知的財産部 部長
T.B.A
14:15-14:55パネルディスカッション(講演者他):



14:55-15:05
◆キーワード: イノベーション戦略と特許、オープンイノベーション、グローバル化、特許の質と価値、産学連携、韓国における特許制度改革

--- Break ---

4.セッション3: 「近未来のイノベーションとそれに対応した知的財産権制度のあり方」

15:05-15:25

15:25-15:45


15:45-16:05



16:05-16:25
講演: 寺西 豊 京都大学産官学連携センター 教授
T.B.A
講演: 杉光一成 金沢工業大学 知的財産科学研究センター長・教授
            東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員
3D Internet and IPR
講演: 小田哲明 大阪大学工学系研究科 特任准教授
            東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員
講演: 玄場公規 立命館大学テクノロジーマネジメント研究科 教授
R&D strategy analysis using Patent Database
講演: 柴田尚樹 東京大学工学系研究科イノベーション政策研究センター助教
The Structure of Science Linkage- A Case Study of Solar Cell
16:25-17:05パネルディスカッション(講演者他):
パネラー: DOMINIQUE GUELLEC OECD科学技術産業局 シニアエコノミスト
◆キーワード: R&D戦略、IPS細胞、3Dインターネット、太陽光発電、サイエンスリンケージ、企業戦略デザイン

5.クロージング/ 総括と京都からの提言:

17:05-17:20

17:20-17:35
議論の総括: 渡部俊也 東京大学先端科学技術センター 教授
The Patent System in Next Generation
クロージング: 堀場雅夫 株式会社堀場製作所最高顧問、京都大学総長顧問
                 全国イノベーション推進機関ネットワーク協議会会長
Message from Kyoto
◆キーワード: イノベーションを加速する制度改革、次世代の知的財産権システム、国際協力とハーモナイゼーション

ディスカッションポイント

「特許制度等に関するシステム改革の包括的な課題提起−イノベーション促進の視点から」
「特許の質と価値をバランスさせる仕組みを目指して」
「イノベーション戦略の変化ととそれに対応した知的財産権制度のあり方」
「近未来のイノベーションとそれに対応した知的財産権制度のあり方」
「システム改革や運用に関する国際協力のあり方」
「京都からの提言−イノベーションを促す次世代の仕組みづくり」

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