第2回 医療イノベーションワークショップ
医療機器分野における医療イノベーションの実現に向けて−前提と展望
趣旨
医療イノベーションの推進において、2012年6月6日にまとめられた「医療イノベーション5ヵ年戦略」をはじめとして、我が国でも医療機器の特性を踏まえた制度改正・運用改善の方向性が打ち出されるようになりました。医療機器については、医薬品と比べてもその種類が多岐にわたり、比較的短いサイクルで製品に改良・改善が加えられることや、リスクやベネフィットが医療提供者の手技と相まって生じることが理解されつつあります。我が国だけでなく欧米でも、医療機器規制を構築するまでには基礎的な議論が積み重ねられた末、米国では1976年に、欧州では1990年代に医療機器規制が新たに生み出されました。たとえば、米国では1970年、すなわち、医療機器規制導入の6年も前に、規制当局内部で医療機器と医薬品との間の違い、規制の根拠、規制の方針が科学者を交えて議論されていました。欧州でも、市場統合から5年の年月をかけて、より危険性の高い製品から医療機器規制の統一化が進められました。今回のワークショップでは、欧米の歴史的経緯に習い、医療機器の研究開発、使用、改良に携わる専門家の方々を交えて、医療機器分野で医療イノベーションを推進するための前提となる基礎的な議論の場を設けることにしました。医療関連製品において医療機器の特性とは何か、どのような形で臨床現場に導入し、使ってもらうことが医療イノベーションの推進に繋がるのかを改めて検討したいと考えています。
【日時】 2012年7月25日(水)13:00-16:00(開場12:30)
【場所】 伊藤国際学術研究センター中教室(3階)
アクセス→ http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html
【主催】 東京大学政策ビジョン研究センター
プログラム
13:00-13:15 開会挨拶
林 良造 東京大学公共政策大学院 客員教授
13:15-13:45 プレ・セッション
「医療機器分野における医療イノベーションのための基礎的な議論に向けて(仮)」
中野 壮陛 財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所 主任研究員
プレゼンデータ
13:45-15:25 パネルディスカッション
モデレーター
佐藤 智晶 東京大学政策ビジョン研究センター 特任助教
パネリスト(50音順) | |
浅野武夫 | 内閣官房医療イノベーション推進室 企画官 プレゼンデータ |
片倉健男 | 国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部先端医療開発特区(スーパー特区対応部門) 特任研究員 プレゼンデータ |
佐久間一郎 | 東京大学大学院工学系研究科教授、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 副審査センター長(医療機器分野) プレゼンデータ |
中野壮陛 | 財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所 主任研究員 |
三村まり子 | ノバルティスファーマ・ホールディングスジャパン 取締役法務・知的財産統括部長、弁護士 プレゼンデータ |
山本晴子 | 国立循環器病研究センター研究開発基盤センター先進医療・治験推進部 部長 プレゼンデータ |
15:25-15:55 質疑応答
15:55-16:00 閉会挨拶
会場地図
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