第4回 医療イノベーションワークショップ

Read in English

医療とイノベーション−臨床現場でのイノベーションの実現に向けて

趣旨

前回に引き続き今回のワークショップでは、医療分野におけるイノベーションを実現するためのインセンティヴについて、医師をはじめとする専門家を交えて議論してみたいと考えています。先にアナウンスしていたとおり、今回はアメリカ合衆国のワシントン大学医学部から3名の医師をお招きしました。ワシントン大学は、ミズーリ州セントルイスに位置し、1853年の創立より計22名のノーベル賞受賞者を輩出するなど、アメリカ合衆国有数の総合大学です。その中でも、全米で常に三本指に挙げられる医学部は特に有名で、その附属病院であるバーンズ・ジュウィッシュ病院(Barnes Jewish Hospital)では世界最先端の医療が施されています。3名のゲストからは、臨床現場でのイノベーションの実現について、具体的には、最近目覚ましい発展を遂げつつある心室補助人工心臓(Ventricular Assist Device)、高度医療の代名詞ともいえる骨髄移植(Bone Marrow Transplant)、そして日本でも現在話題になっている電子カルテ(Electronic Health Record) について、それぞれお話しを伺います。ワシントン大学の3つの事例は、医療イノベーションを推進する我が国にとっても、大いに参考になるはずです。

医療イノベーションは、患者と医師のいる臨床現場なくして決して実現されることはありませんが、どのようにして発展を遂げ、実際に診断や治療に用いられ、臨床上の価値や医療の質の向上に結びつけられているのでしょうか。製品や医療技術が上市されるまでのプロセスを考えても、そのゴールは必ず臨床現場にあります。アメリカ合衆国の参考事例を踏まえて、我が国における臨床現場でのイノベーションを支えるインセンティヴを考えるのが、今回のワークショップの目的になります。11月の第3回ワークショップと併せることで、より優れた製品や医療技術を臨床現場に届けるだけでなく、臨床現場でのイノベーションを支援する方向性を示すことができるものと期待しています。

【日時】 2012年12月14日(金)10:00-12:00(開場9:30)
【場所】 伊藤国際学術研究センター特別会議室(3階) 
アクセス→ http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html
【主催】 東京大学政策ビジョン研究センター
【共催】 ワシントン大学(McDonnell International Scholars Academy, Washington University in St. Louis)

当日の記録映像(全編)

プログラム

10:00-10:10 開会挨拶

松本洋一郎内閣官房医療イノベーション推進室長
東京大学大学院工学系研究科 教授

10:10-11:10 報告

パネリスト(50音順)
Fatima KarakiM.D., Resident (PGY-3), Washington University School of Medicine/Barnes Jewish Hospital
プレゼンデータ
Rohan AhluwaliaM.D., Resident (PGY-3), Washington University School of Medicine/Barnes Jewish Hospital
プレゼンデータ
加藤良太朗M.D. J.D., Instructor, Washington University School of Medicine,/VA St. Louis Health Care System
プレゼンデータ
五條 理志京都府立医科大学大学院医学研究科人工臓器・心臓移植・再生医学 教授
プレゼンデータ

11:10-11:20 休憩

11:20-11:55 パネルディスカッション(Q&A含む)

報告者 大西昭郎 公共政策大学院 特任教授

11:55-12:00 閉会挨拶(ビデオレター)

林良造 東京大学公共政策大学院 客員教授

モデレーター
佐藤智晶 東京大学政策ビジョン研究センター 特任助教 
概要説明

会場地図


より大きな地図で 第4回 医療イノベーションワークショップ を表示