世界のエネルギー需給の潮流とわが国及びアジアへのインプリケーション

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開催概要

東日本大震災やその後の福島第一原子力発電所事故から3年を経て、グローバルなエネルギーをめぐる環境は大きく変化した。「シェール革命」がエネルギーの需給関係を大きく変えつつあり、再生可能エネルギーの市場は大きくなった。「アラブの春」等中東をはじめとする世界の地政学も大きく変わりつつある。世界経済の先行きには不透明感が増しているものの、引き続きアジア地域が世界の経済成長・エネルギー需要の伸びを牽引するであろうことは疑いがない。

折りしも、わが国では、「エネルギー基本計画」の政府案が示され、あらためてわが国のエネルギー政策全体に関する議論が盛り上がりつつあるところである。あらためて確認するまでもなく、国内資源に乏しいわが国にとって、エネルギー問題をグローバルな視点から検討することはきわめて重要である。

特に、長期のデフレからの脱却を目指す日本にとって、エネルギー政策が経済成長を伴う形で実現されることがとりわけ意味を持つが、今回のセミナーは、最新の「世界エネルギー展望(WEO) 2013」でこのエネルギーと経済成長にスポットを当てた国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロール博士を招き、グローバルなエネルギー需給の現状と展望、特にその構造変化に焦点を当てつつ、わが国やアジアへのインプリケーションについて講演していただき、これを踏まえて本学の専門家とさらに議論を深めることを目指している。

【日時】 2014年4月21日(月)13:30-15:00
【場所】 東京大学本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
【主催】 東京大学 Global Leader Program for Social Design and Management (GSDM)
東京大学公共政策大学院(GraSPP)
【共催】 東京大学政策ビジョン研究センター

参加無料、同時通訳(日英)あり、事前登録制(当日参加も可能)

概要

講演
「世界のエネルギー需給の潮流とわが国及びアジアへのインプリケーション」
Dr. Fatih Birol
Chief Economist, International Energy Agency (IEA)

パネルディスカッション
城山英明 東京大学公共政策大学院副院長、東京大学政策ビジョン研究センター長
松橋隆治 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻教授

質疑

講演者

ファティ・ビロール博士は、国際エネルギー機関(IEA)の首席エコノミストで国際エネルギー局長。同博士は、IEAの基幹出版物でエネルギー市場の対する世界でもっとも権威ある戦略的分析として評価されているWorld Energy Outlook (WEO)の責任者である。また、同博士はエネルギー分野で政策当局者と産業界を結ぶIEAのEnergy Business Councilの創始者かつ議長としても著名であり、フォブス誌によりエネルギー分野において世界でもっとも影響力のある人物の一人とされている。

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