活力ある高齢化社会に向けた研究会 第1回

2009/08/04

日時:2009年8月4日(火) 16:30−18:00
場所:東京大学山上会館 会議室
参加者:東京大学より9名、COCNより22名(11社)

議事次第

研究会の発足にあたっての挨拶の後、委員長として、森田 朗 政策ビジョン研究センター長が選任された。その後、研究会の趣旨・問題意識についてのプレゼンが東大側、企業側双方より行われ、続いて今後の進め方、スケジュール等が確認された。

1.研究会の発足にあたっての挨拶
(1)東京大学
松本洋一郎    理事・副学長
森田 朗     政策ビジョン研究センター長
(2)産業競争力懇談会
中村道治     実行委員長(日立製作所取締役)

2.委員長の選任
3.研究会の趣旨・問題意識について
森田 朗     政策ビジョン研究センター長
浦嶋将年     産業競争力懇談会 実行委員

4.今後の進め方について
5.自由討議

研究会の趣旨・問題意識

森田朗センター長  プレゼンデータ

政策ビジョン研究センターでは今年一月に、安心して暮らせる活力ある高齢化社会に関しての「政策提言の方向性」を発表した。都市部の高齢化をはじめ、今後急速に訪れる高齢化社会の現実を見据えてめざすべき社会像を描き、タイミングを失することなく有効な対応策を検討したい。65歳以上の高齢者の大半は、実際には医療や介護を必要としていない元気なお年寄りである。この期間をより充実して過ごせるために、高齢者標準の視点を積極的に取り入れ、シルバーニューディールといった新たな社会的制度・ビジネスモデルを創出することが急務となっている。

浦嶋将年実行委員 

高齢化社会が活力あるものになるために、内需の振興につながることを期待したい。多くの健常な高齢者が安心して明るく生きていけるような、アクティブ・エイジングといった世界をどうやって作っていくか。民間だけではなく、官あるいは民間と官とのパートナーシップも含めた、総合的な製品・サービスを検討していく必要がある。解決手段としての民間側の技術開発も踏まえて、めざすべき高齢化社会の具体像を提案し、その実現のための政府との連携、制度課題を議論したい。

具体的な研究会の進め方

東京大学の有する広範・多様な学術の知見と、産業競争力懇談会会員企業の有するビジネスの知見を融合させ、来るべき高齢化社会に向けたイノベーションと内需振興についての議論を深めるため、毎回の会合で東大・企業の双方から数点ずつのプレゼンテーションを行い、意見交換をしていくこととなった。

研究会においては、①高齢者の住宅・都市問題(まちづくり)、②健康・医療情報(クリニカルデータ)を重点テーマとし、プレゼン内容を踏まえた自由なディスカッションを行うことが確認された。ディスカッション内容は、特に断りがあるもの以外は、基本的に公開するものとし、年内には、議事内容を凝縮したアジェンダとして報告書を出すこととされた。