リスクカフェ
地震・津波リスク 専門家フォーラム報告
専門家フォーラムに参加していない専門家のご意見
目的
専門家フォーラムには断層認定の専門家が1名しか参加していません。しかし、地質・地形・地震学の専門家の間には様々な見解や意見があります。ここでは、原子力規制委員会が、様々な不確実性の下でどのように断層を認定しようとしているかについての見解を、鈴木康弘教授にご協力いただき、著書『原発と活断層 「想定外」は許されない』の要約及び鈴木教授へのインタビューから紹介します。
概要紹介
原子力規制委員会における断層認定の考え方
1.これまでの断層認定の何が問題か
①活断層の見落とし
②原発の安全性を確保するための活断層の定義
③過去の問題点
④原発直下の断層・破砕帯問題
⑤活断層が軽視されてきた原因
2.原子力規制委員会の取り組み
①客観性・中立性の高い評価
②事業者側からの批判
3.これからどうすべきか
①新規制基準の考え方
②原子力規制委員会の体制強化と信頼性確保
③活断層にどこまで備えるべきかの判断は社会的に合意すべき
インタビュー記録より
- 原子力規制委員会の専門家による調査計画の吟味が必要
- 敷地内断層調査の経緯と”活断層”の定義の問題
- 調査の限界 〜原子力土木委員会はなぜ断層認定を誤ったのか〜
- 活断層調査は変位量を予測できるか
- 調査と判断基準の明確化が必要
- 利益相反の重大さ
- 国民に伝え、議論すべきこと
- 「想定外」を避けるために 〜確率論の危うさ〜
- 科学の限界を考慮して