リスクカフェ
地震・津波リスク 専門家フォーラム報告

東京大学政策ビジョン研究センター 社会的合意形成支援研究ユニット

地震・津波リスク 専門家フォーラムは、原子力施設の地震・津波リスクに関わる様々な分野の専門家が分野を超えて議論する場として、全6回開催しました。議論の概要と、"読んで分かる"ように編集した詳細版記録を公開します。

議論の紹介

原子力施設がどのような地震や津波にどの程度耐えられるのか、どこにどの程度の不確実性があるのか、を議論しようとすると、断層の認定に関わる分野から、地震動や変位の推定をする分野、耐震設計をする分野まで、多様な専門家が関わる必要があります。しかし、これらの専門家が、互いに各分野の考え方や手法、不確実性について議論する場は非常に限られています。このため、ある分野で見いだされた知見が、関連する分野に伝わらないこともありえます。特に、不確実性や限界は、他の分野に伝わりにくい情報です。今回試行した専門家フォーラムでは、積極的に分野の壁を越えて議論していただくことを目指しました。そこで以下の目的のため、参加者を限定した非公開で実施しました。

  • 肩書や役割の制約を排した自由な議論をする
  • 憶測や推測ではなく、事実に基づいた議論をする
  • 何がどの程度分かっていないのか、不確実性はどこにどの程度あるのかを率直に意見交換する

専門家フォーラムメンバーの専門分野は、地震工学、地質・地形学、地盤工学、建築・耐震設計、地震学、システム安全です。この記録は、専門家がいかに真摯に不確実性について議論しているかを知っていただくために公開するものです。

第1回専門家フォーラム

平成25年11月23日(土)
原子力発電所はどのような地震にどのように備えているのか?
開催報告

第2回専門家フォーラム

平成25年12月21日(土)
原子力発電所に影響を及ぼす断層と、それによる揺れや変位はどう推定されているのか?
開催報告

第3回専門家フォーラム

平成26年2月22日(土)
原子力発電所に影響を及ぼす地震と津波はどう想定され、対策はどこまでされているのか?
開催報告

第4回専門家フォーラム

平成26年7月5日(土)
リスク論はどう使えるのか?
開催報告

第5回専門家フォーラム

平成26年10月25日(土)
“リスク”と不確実性と専門家の役割
開催報告

第6回フォーラム

平成26年12月7日(日)
立地自治体と語り合う“リスク”と不確実性と専門家の役割
開催報告

地震・津波リスクを考えるための追加情報