大学と社会に関する研究ユニット

設置日:12/12/1

Photo by AP/AFLO

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趣旨

今日、社会的な課題を解決するイノベーション、新たな社会システムの構築、国際的な協力等に関して、社会の側より、大学による知的な貢献に対する要請が高まっている。また、大学の側からみても、その知を一層鍛え、教育研究活動をより充実したものとするため、社会とのより緊密な連携が期待されている。

大学と社会との連携をより密なものとするためには、両者間のインタフェース(組織、ルール、担い手としての専門人材、手法等)について、産学連携等に関する初期の10数年の経験を土台としつつ、 世界的に進むナショナルイノベーションシステムの変化を踏まえ、現在のものよりも、摩擦が少なく、間口が広く、効果的なものへと改革していくことが欠かせない。しかしながら、現在、そのための具体的な方策はみえていない。 そこで、大学と社会に関する研究とそれを踏まえた政策提言を行うユニットを設置することとする。

内容

研究テーマ候補の例としては、下記のようなものがある。従来、これらは個別に検討されてきたが、相互の関連性が深いことを踏まえ、産学連携の下、俯瞰的な視野を持って研究を行い、その成果を政策提言として発信していく。

  • 世界的に進むナショナルイノベーションシステムの大きな変化の中での大学と社会との関係の在り方
  • 産学連携に関する組織やルール
  • 大学の特殊性を考慮した知的財産権制度やその運用
  • 国際的な共同、人材交流を行う場合における安全保障貿易管理に関する組織やルール
  • 大学の知を社会に効果的に発信するためのコミュニケーションやネットワーク形成の手法

政策提言

大学と社会政策提言 知的財産制度と産学連携に関する論点
政策提言 国立大学法人法施行から10年 大学改革とイノベーションへの貢献

活動報告

責任者

渡部 俊也教授(政策ビジョン研究センター副センター長、大学執行役・副学長、先端科学技術研究センター併任)

ユニット構成メンバー

城山 英明教授(政策ビジョン研究センター副センター長、法学政治学研究科、公共政策大学院)、坂田 一郎教授(政策ビジョン研究センター、工学系研究科)、安藤 慶明特任教授(政策ビジョン研究センター)、松木 則夫特任教授(政策ビジョン研究センター)、杉山 昌広准教授(政策ビジョン研究センター)、小林 雅之教授(大学総合教育研究センター)、阿久津 匡美特任研究員(政策ビジョン研究センター)、ほか

関連研究

大学ビジョン研究ユニット(2011年6月〜2015年3月)