東京大学政策ビジョン研究センター・政策シンクネット主催国際シンポジウム
第66回GSDMプラットフォームセミナー
医療分野の研究開発に関する新たな取り組み
過去開催イベントより、Photo:今 祥雄
【日時】 | 2015年8月18日(火)13:30-18:20 (受付開始 13:00) |
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【会場】 | 東京大学本郷キャンパス医学部教育研究棟14階 鉄門記念講堂 地図 |
【言語】 | 日本語・英語(同時通訳あり) 同時通訳機器に限りがありますので、予めご了承ください。 |
【主催】 |
東京大学政策ビジョン研究センター (PARI) 政策シンクネット |
【共催】 |
東京大学 Global Leader Program for Social Design and Management (GSDM) 明治大学国際総合研究所 (MIGA) |
趣旨
医療における技術革新は広範囲に進展し、その原動力である研究開発それ自身においても大きな変革が起きつつある。医療技術の進歩は、これまで対処できなかった疾病や実現できなかった治療を可能にし、患者や医療者の負荷や負担を大きく軽減するなど、多大な成果を挙げてきており、また、今後への期待もますます大きい。疾病の予防や先制につながる健診や診断、そして、行動変容を促す様々なツールの実用化や普及への期待も高まっている。
研究開発においては、個別化医療や精密医療といった観点から、個人に由来する極めて量が大きなデータ(遺伝子データ、健診や治療の記録、日常の健康データといったものなど)を取り扱う研究やそれらの活用が盛んになりつつあるほか、医療の分野での研究開発に極めて大きな役割を果たす臨床研究や治験についても、その効率や効果の観点からの実施の在り方や、適正さを確保するための実行の在り方についても検討が加えられつつある。
欧米では、透明性を高めて被験者を保護するとともに、より効果的で効率的な実施に向けた議論が急ピッチで進んでいる。日本では、2015年4月1日付で国立研究開発法人日本医療研究開発機構が発足した。日本版のNIHを念頭に置いて長らく議論され、ようやく設立された日本医療研究開発機構は、日本における医療分野の研究開発の行方を大きく変える第一歩を踏み出したと言える。また、産業界、アカデミア、そして研究機関における研究の在り方についても、オープンイノベーションや産学連携といったキーワードのもとで、グローバルに新たな展開が始まりつつある。
このような大きな転換期に、東京大学政策ビジョン研究センターでは、医療における研究開発の新たな展開と臨床現場での研究開発などについて、その社会的な価値も踏まえながら、これらが医療をよりよいものに変えてゆく可能性について議論を深めたいと考えている。日米欧の産業界、大学や研究開発機関などのアカデミア、政府機関から第一人者の方々を交え、医療分野の研究開発に向けた官民協働、リサーチ・インテグリティの確保、さらには研究から実用化までのスピードアップなどについて、グローバルな視野で議論する。
プログラム
※スピーカーおよびパネリスト等は変更になることがあります
13:00- | 受付開始 |
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13:30 | 開会 |
13:30-13:35 | 開会挨拶 城山英明(東京大学公共政策大学院長) |
【第1セッション】 | |
13:35-13:50 | 基調講演1:「日本医療研究開発機構のミッションと展望」 末松誠(日本医療研究開発機構 理事長) 発表資料 |
13:50-14:05 | 基調講演2:「基礎研究から臨床研究へ」 松本洋一郎(理化学研究所 理事) 発表資料 |
14:05-14:20 | 基調講演3:「臨床現場での研究開発」 永井良三(自治医科大学 学長、政策ビジョン研究センター 顧問) 発表資料 |
14:20-14:35 | 基調講演4:「医療・医薬品行政と研究開発」 森和彦(厚生労働省医薬食品局審査管理課 課長) 発表資料 |
14:35-15:20 | パネルディスカッション1:「日本における新たな取り組み」 モデレーター: 鈴木寛(東京大学公共政策大学院 教授) パネリスト: 末松誠(日本医療研究開発機構 理事長) 松本洋一郎(理化学研究所 理事) 永井良三(自治医科大学 学長、政策ビジョン研究センター 顧問) 森和彦(厚生労働省医薬食品局審査管理課 課長) 江崎禎英(経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課 課長) 松田譲(文部科学省革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)ビジョナリーリーダー、 公益財団法人加藤記念バイオサイエンス振興財団 理事長) |
15:20-15:30 | 休憩 |
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【第2セッション】 | |
15:30-15:45 | 基調講演1:「医療活動の変化とイノベーション」 Dr. David Epstein (Pharmaceuticals Division Head, Novartis AG) 発表資料 |
15:45-16:00 | 基調講演2:「オープンイノベーションの加速に向け」 野木森雅郁(アステラス製薬 代表取締役会長) 発表資料 |
16:00-16:15 | 基調講演3:「医療機器開発のフロンティア」 中尾浩治(テルモ 代表取締役会長、一般社団法人医療機器産業連合会 会長) 発表資料 |
16:15-17:00 | パネルディスカッション2:「臨床研究をめぐる国際的な潮流」 モデレーター: 宮田満(日経BP社 特命編集委員) パネリスト: Dr. David Epstein (Pharmaceuticals Division Head, Novartis AG) 野木森雅郁(アステラス製薬 代表取締役会長) 中尾浩治(テルモ 代表取締役会長、一般社団法人医療機器産業連合会 会長) Mr. Bruce Goodwin (President, Janssen Pharmaceutical KK, Vice Chair, PhRMA) |
17:00-17:10 | 休憩 |
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【第3セッション】 | |
17:10-17:25 | 基調講演:「医療分野の研究開発の展望」 武田俊彦(厚生労働省大臣官房審議官(医療保険担当)) 発表資料 |
17:25-18:15 | パネルディスカッション3:「全体の総括、今後の展望」 共同モデレーター: 大西昭郎(東京大学公共政策大学院 特任教授) 林良造(明治大学国際総合研究所 所長) パネリスト: 武田俊彦(厚生労働省大臣官房審議官(医療保険担当)) 江崎禎英(経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課 課長) 鈴木寛(東京大学公共政策大学院・教授) Dr. David Epstein (Pharmaceuticals Division Head, Novartis AG) Mr. Bruce Goodwin (President, Janssen Pharmaceutical KK, Vice Chair, PhRMA) 松本洋一郎(理化学研究所 理事) |
18:15-18:20 | 閉会挨拶 林良造(明治大学国際総合研究所 所長) |
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18:20 | 閉会 |