PROJECT気候変動と水資源をめぐる国際政治のネクサス

⤣ SDGs協創研究ユニット

概要

21世紀に入って「気候変動政治 (Climate Change Politics)」への関心が高まり、国際政治学・国際関係論においても研究が求められる時代を迎えた。本研究は、グローバル・サウスの事例を取り上げながら、気候変動と水資源をめぐる国際政治のネクサスを以下の3段階で検討する。

第1に、気候変動による自然の衝撃が社会と政治にどのようなストレスをもたらすか、また、そうしたストレスがいかなる過程を経て社会の不安定化、資源獲得競争、国家の動揺、武力紛争、難民・移民などの現象を引き起こす原因となるのかを問い、気候変動政治のメカニズムを解明する。

第2に、自然の脅威を前に国家、草の根社会がいかなる緩和と適応を行うかを考察し、「気候変動レジリアンス (Climate Change Resilience)」の仮説を提示する。

第3に、「気候変動安全保障 (Climate Change Security)」を中核とする新しい安全保障論と、国連の持続可能な開発目標 (SDGs) とを連携させたグローバル・ガバナンス論を論じ、政策的検討を試みる。

ニュース

華井和代講師がAsia-Africa, a New Axis of Knowledge 学術大会(タンザニア・ダルエスサラーム大学)に参加しました(2018年9月20-22日)

2018年9月20-22日にタンザニア・ダルエスサラーム大学で開催されたAsia-Africa, a New Axis of Knowledge 学術大会に華井和代講師が参加し、アフリカ諸国およびアジア、ヨーロッパの研究者と情報共有・意見交換を行いました。また、ウガンダ、ケニア、ルワンダにおいて気候変動対策に取り組む実務家へのインタビューを行いました。

学術大会の概要

日時 2018年9月20-22日
会場 タンザニア・ダルエスサラーム大学
主催
  • ダルエスサラーム大学
  • Association for Asian Studies in Africa (A-Asia)
  • International Convention of Asia Scholars (ICAS)
後援
  • University of Calicut (India)
  • Leiden University (Netherlands)
  • University of Michigan (U.S.)
  • Observatoire des sociétés de l'océan Indien, Université de La Réunion (France)
  • National University of Singapore (Singapore)
  • Social Science Research Council (U.S.)
  • Center for Asian Studies, University of Ghana (Ghana)

ナジア・フサイン特任助教がグローバル・スタディーズ研究セミナーで講演しました(2019年1月28日)

2019年1月28日に東京大学駒場キャンパスで開催されたグローバル・スタディーズ研究セミナーでナジア・フサイン特任助教が「Scarcity and Contention in Cities in the Global South」を主題として講演し、ラテンアメリカ、南アジア、アフリカの地域研究者や学生と意見交換を行いました。

セミナーの概要

日時 2019年1月28日(月)17:30-19:00
会場 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
主催
  • LAINAC
  • 南アジア研究センター(TINDAS)
  • 持続的開発研究センター
後援 グローバル地域研究機構

プログラム

オープニング:センターの活動の紹介(17:30-17:45)

和田 毅(東京大学大学院総合文化研究科 研究科長特任補佐)
西崎文子(東京大学グローバル地域研究機構 機構長)
受田宏之(東京大学ラテンアメリカ研究センター 副センター長)
田辺明生(東京大学南アジア研究センター センター長)
関谷雄一(東京大学持続的開発研究センター センター長)
藤原帰一(東京大学政策ビジョン研究センター センター長)

講演(17:45-19:00)

Nazia Hussain ナジア・フサイン(東京大学政策ビジョン研究センター特任助教)
『Scarcity and Contention in Cities in the Global South』

ナジア・フサイン特任助教が京都大学アジアアフリカ地域研究科において研究発表を行いました(2019年2月12日)

2019年2月12日に京都大学アジアアフリカ地域研究科で開催された、京都大学、名古屋大学、東京大学の研究者による共同セミナーにおいて、ナジア・フサイン特任助教が、「Scarcity and Contention in Cities in the Global South: A Perspective from Karachi」を主題とする研究発表を行いました。

日時 2019年2月12日(火)13:15-17:00
会場 京都大学吉田キャンパス総合研究2号館 AA447
主催 京都大学アジアアフリカ地域研究科

ナジア・フサイン特任助教がフィリピンでのフィールド調査を実施しました(2019年2-3月)

2019年2月から3月にかけて、ナジア・フサイン特任助教がフィリピンのマニラ市内でのフィールド調査を行いました。マニラ市住民への水の配給に従事する多様なステークホルダーや、大学の研究者、NGOスタッフへのインタビューを行うとともに、市内および近郊のインフォーマル居住地を訪問しました。

ナジア・フサイン特任助教がロンドン大学ゴールドスミスで研究発表を行いました(2019年3月13-14日)

2019年3月13-14日にロンドン大学ゴールドスミスで開催された、日本の大学とロンドン大学の研究者による共同セミナーにおいて、ナジア・フサイン特任助教が、「Scarcity and Contention in Cities in the Global South: A Perspective from Karachi」を主題とする研究発表を行いました。

日時 2019年3月13日(水)- 14日(木)
会場 ロンドン大学ゴールドスミス
主催 ロンドン大学ゴールドスミス、ポストコロニアル研究センター