政策提言の方向性について
2009/07/14
現在の世界は急速な経済情勢の悪化にみられるように、多数の深刻な課題に直面しており、それらにタイミングを失することなく取り組むことが必要です。政策ビジョン研究センターでは、2009年1月に、高齢化社会に関して東京大学が行っている研究の成果の一部を、「安心して暮らせる活力ある長寿社会の実現を目指して」と題し、政策提言の方向性として発表いたしましたが、このたび、以前から当センターの研究ユニットとして研究を進めていた、科学技術ガバナンス研究ユニットにおいて研究成果がまとまったのを機に、エネルギー・環境政策に関する提言を発表することにいたしました。
この提言は、高齢化と並んで我が国が直面している重大な課題である、エネルギー・地球環境問題に関しては、すでに多くの議論が展開され、多様な提言もなされているところですが、新たな視点に立って、この課題への取り組みを示したものであり、これから公表される最終的な研究成果のエッセンスに当たるものです。今後、この提言を素材として、科学的なエビデンスに基づく議論が更に深まることを期待しています。