エネルギー効率化ロードマップ策定プロジェクト
趣旨
2010年7月に開催された東アジア首脳会議エネルギー大臣会合において、東アジア諸国におけるエネルギー効率化ロードマップに向けた合意がなされたことを受けて、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)とともに、東アジア諸国を対象にして、エネルギー効率化ロードマップ等エネルギー政策に関するシナリオ作りや政策勧告を行います。
内容
東アジア諸国を対象に、複数の経済社会発展シナリオと各シナリオに応じたエネルギー利用効率化ロードマップを描きそのロードマップに沿った省エネルギーを中心とするエネルギー技術や政策の経済的・社会的アセスメントを実施します。初年度はラオスを対象に、政府関係省庁や電力公社、地方行政機関、NGO、隣国カウンターパート、国際機関等の担当者へのインタビューや、農村部や遠隔地の現地調査、関係者を交えたステークホルダー会合開催を行い、データの収集とシナリオの妥当性を検証しながらロードマップ策定を行いました。このロードマップでは特に電力供給における送配電ロスの削減によるエネルギー効率化の達成に焦点を当てています。現在は、ラオス政府の要請に応じて、ロードマップを需要サイドにも拡大して調査分析を継続しています。また、ミャンマーを対象として、ラオスでの経験をベースに、エネルギー貧困を解消し統合されたエネルギー政策の策定を目指した調査分析を開始しています。
活動報告
2011年度ERIAプロジェクト報告 エネルギー効率化ロードマップ
イベント開催報告
エネルギー政策ラウンドテーブル2012
第1回 PARI-ERI ジョイント・ワークショップ (2013年12月16日)
第2回 PARI-ERI ジョイント・ワークショップ (2014年4月4日)
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インタビュー
エネルギーの脆弱性克服に「成功しすぎた」日本(芳川 恒志 特任教授) 2012/10/30
自動車技術会「自動車技術」 Vol.67 No.11
自動車技術 Vol67 No11(記事名:「エネルギー政策の潮流」)
芳川 恒志特任教授
下記は上記会報に掲載された同名記事を加筆・修正したものです。
エネルギー政策の潮流① (1. 概観 2. 「シェール革命」)
エネルギー政策の潮流② (3. ゲームチャンジャー 4. 3つのE 5. 省エネ)
エネルギー政策の潮流③ (6. グローバルなエネルギーガバナンス 7. エネルギー技術の役割 8. 将来への課題)
プロジェクトリーダー
坂田 一郎教授(政策ビジョン研究センター長、工学系研究科)
城山 英明教授(公共政策大学院院長、法学政治学研究科、政策ビジョン研究センター)
芳川 恒志特任教授(政策ビジョン研究センター・公共政策大学院併任)
プロジェクト構成メンバー
杉山 昌広講師(政策ビジョン研究センター)、佐々木 一特任研究員(政策ビジョン研究センター)、清野 正幸特任研究員(政策ビジョン研究センター)、田代 久人特任研究員(政策ビジョン研究センター)、橋本 信雄客員研究員(政策ビジョン研究センター)、山口 健介客員研究員(チュラロンコン大学エネルギー研究所)