内容
先進技術の発展は今日の生活を支える上で様々な影響を及ぼしているが、食品分野も例外ではない。農薬、食品添加物や遺伝子組み換え食品に始まり、昨今はクローン、ナノテクノロジーなど新たな技術の開発も進展している。
本研究ユニットの問題意識は、「こうした食品分野への先進技術の応用は、日本においてどのように評価されているのか」、「食品分野に応用される科学技術が、早い段階から社会全体に及ぼされる多様な社会的影響(物理的リスクのほか社会的リスクとベネフィット)も含めて総合的包括的かつシステマティックな評価が行われているのか」である。
これまでの活動
日本における食品分野におけるTA活動及び今後の課題について検討することを目的として、具体的なイシューとしては、食品分野におけるナノテクノロジーの応用について取り上げ検討を行っている。
「食品分野におけるナノテクノロジーの応用(フードナノテク)−国際規制の最新動向」の開催
(個別発表内容及び意見交換の概要については開催報告へのリンクを参照ください)
- 日時:2011年8月18日(木) 9:00-11:00
- 場所:東京大学 本郷キャンパス、東京大学医学部総合中央館(図書館)3階会議室
- 主催:東京大学政策ビジョン研究センター TA研究実証プロジェクト
- 共催:科学研究費補助金「持続性確保に向けたガバナンス改革と政策プロセスマネジメント」(代表 城山英明)、科学研究費補助金「ナノ・フードシステムをめぐるガバナンスの国際動向とその形成手法に関する研究」(代表 立川雅司)
司会進行:松尾真紀子(東京大学)
9:00- 9:05 開会挨拶 城山英明(東京大学)
9:05- 9:20 松尾真紀子「フードナノテクをめぐる海外規制動向」
9:20-10:00 広瀬明彦先生(国立医薬品食品衛生研究所) 「フードナノテクのEFSAガイダンス」
10:00-10:20 岸本充生先生((独)産業技術総合研究所) 「米国FDAの提案(2011年7月)」
10:20-10:35 清水誠先生(東京大学) 「アジア栄養学会議−Nanotechnology in Food Science and Nutritionの概要」
10:35-11:00 ディスカッション
11:00-11:05 閉会挨拶 立川雅司(茨城大学)
またTAに関連して、食品が置かれている環境、すなわち制度的分析や国際規制の動向など、に関する研究活動も実践している。
宮城島先生講演会 「食品安全分野における日本の国際対応とその課題」講演会
(個別発表内容及び意見交換の概要については開催報告へのリンクを参照ください)
- 日時:2011年8月1日(月)15:30-17:30
- 場所:東京大学 山上会館2階会議室201・202 プログラム
- 主催:厚労科研 「国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究」
- 共催:東京大学政策ビジョン研究センター
- 後援:東大農学部食の安全センター
司会進行:松尾真紀子(東京大学)
15:30-15:45 開会に際して 里村一成先生(京都大学)、城山英明先生(東京大学政策ビジョンセンター センター長)
15:45-16:40 宮城島一明先生によるご講演
16:40-17:30 質疑応答・意見交換