2019年4月1日をもちまして、政策ビジョン研究センター(PARI)は未来ビジョン研究センター(IFI)に組織統合いたしました。
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最新情報はIFIウェブサイトをご覧ください。(最終更新日2019年3月31日)

開催報告

来る9月13日東京大学の浅野キャンパスにて、世界規模で直面している問題を各界の専門家達と議論するNHKワールドTVの討論番組「グローバル・アジェンダ」の公開収録を行います。

12月で開始から4年目を迎える安倍政権の経済政策「アベノミクス」。1本目の矢である金融緩和の導入は、円安による輸出産業の業績回復や失業率の改善などの一定の効果がありました。一方、政策の最大の目標であるデフレの克服はまだ道半ば。IMF(国際通貨基金)は、デフレ脱却の為にアベノミクスには大幅な改善が必要との見解を示しました。さらに、2本目の矢である財政政策に対しても、評価が分かれています。5月の伊勢志摩サミットで安倍首相は景気けん引を目的とした財政出動を参加国に呼び掛けましたが、ドイツの姿勢は消極的でした。OECD(経済協力開発機構)も、消費増税の再延期は日本の財政への信認を失わせかねないと懸念を表明。しかし政府は28兆円規模の経済政策の推進を決定し、アベノミクスの加速を目指しています。

こうした中、世界は3本目の矢「成長戦略」の行方に注目しています。アベノミクスは規制緩和等を通じて企業の競争力を高めることを目指してきましたが、日本の潜在成長率は低下を続け、先進国最低水準の0%近辺にまで落ち込みました。イギリスのEU離脱によるユーロ圏の危機や、新興国の成長の減速など、世界の経済は長期停滞に入ったともいわれています。世界経済のキープレーヤーの一員である日本の経済政策を、世界はどのように評価し、何を期待しているのでしょうか。本討論は国内外の著名なエコノミストと産業界のリーダーをパネリストに迎え、世界が注視するアベノミクスの現在地と世界経済への影響を議論します。

プログラム

パネリスト

(敬称略・写真左から右)
篠原尚之 (東京大学政策ビジョン研究センター 教授)
伊藤元重 (学習院大学 教授/東京大学 名誉教授)
ジェラルド・カーティス (コロンビア大学 名誉教授)
フランツ・ヴァルデンベルガー (ドイツ-日本研究所 所長)
柳弘之 (ヤマハ発動機株式会社 代表取締役社長)

プログラム

12:00- 受付
13:00-
第1部
アベノミクスの4年間をどう評価する
13:40- 質疑応答
14:00-
第2部
停滞する世界経済 日本の成長戦略をどう描くか
14:40- 質疑応答
15:00 閉会

参考リンク