2019年4月1日をもちまして、政策ビジョン研究センター(PARI)は未来ビジョン研究センター(IFI)に組織統合いたしました。
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最新情報はIFIウェブサイトをご覧ください。(最終更新日2019年3月31日)

内容

SRMは、ある程度の気候冷却をもたらすことができる反面、地域的な気候変化などの副作用がある。また、人為的に気候を制御することに対する倫理的課題も避けられない。従って、SRMの議論には、一部の地域や分野だけではなく、多種多様な地域、参加者による多角的な視点からの議論、地球規模でのガバナンスが必要であるといえる。このワークショップでは、今後のSRM研究を発展させる土台となるべく、日本国内の研究ネットワークおよび研究体制の構築を試みるとともに、(1)分野横断、(2)ステークホルダーとの対話、という特徴(以降transdisciplinarityと表記する)をとらえた研究課題を創出することを目的とした。

事務局にて、参加者となる専門家、ステークホルダー35名を分野横断的に選定した。 専門家としては、気候変動に関する自然科学、人文社会科学などの幅広い分野の研究者が参加し、そのほかに、政策担当者、産業界、市民団体(環境保護団体)、メディア(新聞)等が参加した。

ワークショップ前に参加者および参加者の紹介者から約600件の研究課題案を収集し、事務局にて研究課題案を(1)自然科学や影響に関するもの、(2)工学や経済性に関するもの、(3)ガバナンスに関するもの、(4)倫理や公衆理解・認知に関するものに分類した。 ワークショップ当日に上記4つの分野の分科会に分かれて議論し、研究課題案をより重要なものに絞った。全体会合にて各分科会の結果からさらに重要な40件に絞り「気候工学の40の研究課題」を創出した。終了後、参加者全員にて論文を共同執筆した。

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