2019年4月1日をもちまして、政策ビジョン研究センター(PARI)は未来ビジョン研究センター(IFI)に組織統合いたしました。
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最新情報はIFIウェブサイトをご覧ください。(最終更新日2019年3月31日)

開催報告

趣旨

厚生労働省では日本再興戦略(平成25年6月14日閣議決定)を踏まえ、健康保険法に基づく厚生労働大臣指針(告示)を改正しました。これによりすべての健康保険組合等は、レセプト等のデータ分析、それに基づく事業計画として「データヘルス計画」の作成・公表をし、計画に基づく事業実施・評価等の取組が求められるとともに、市町村国保等においても同様の取組を行うことが求められます。今後、保険者によるデータヘルスの事業運営を円滑に進め、事業の実効性を高めるために、保険者と企業、自治体等との協働や個人が予防・健康づくりに自律して取組むことを促す仕組みや環境の整備が求められます。

このような背景のもと、東京大学では、厚生労働省「予防・健康づくりインセンティブ推進事業」の一環として、平成27年度より全国的に開始された保険者のデータヘルスのPDCAの取組を支援するための「ヘルスケア・ポータルサイト」の開設・運営を今春よりスタートします。

また政府は、「経済財政運営と改革の基本方針2015(骨太方針)」に盛り込まれた「経済・財政再生計画」を着実に実行するため、経済財政諮問会議の下に、専門調査会として「経済・財政一体改革推進委員会」を設置し、「経済・財政再生アクション・プログラム」(平成27年12月24日経済財政諮問会議決定)に基づき、関係府省庁及び財政当局と連携しながら、データヘルス計画を含む各施策の進捗管理を行い、毎年度及び計画期間を通じたPDCAサイ クルを着実に回すとともに、点検、評価の結果をその後の改革に反映することといたしました。

これらの動きを踏まえ、本シンポジウムでは、厚生労働省「予防・健康づくりインセンティブ推進事業」の成果のひとつであるデータヘルス計画の運営を支援するポータルサイトおよび政府・骨太方針に基づく社会保障KPIに関する情報提供をいたします。

プログラム

14:30-14:35 開会挨拶
坂田 一郎(東京大学政策ビジョン研究センター センター長)
14:35-15:10 特別講演1「骨太方針に基づく工程表および社会保障KPI」
野村 裕
(内閣府政策統括官(経済社会システム担当)付参事官(総括担当))
大来 志郎
(財務省主計局厚生労働係総括、第一係担当 主査)
15:10-15:30 特別講演2「医療保険者によるデータヘルス計画の推進」
安藤 公一
(厚生労働省保険局医療介護連携政策課医療費適正化対策推進室長) 
15:30-16:30 プロジェクト報告
「データヘルス計画の運営を支援するポータルサイト~社会保障KPIを実現する視点から」
古井 祐司
(厚生労働省「予防・健康づくりインセンティブ推進事業」実施責任者、東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット 特任助教)
パネルディスカッション
「ポータルサイトを用いたデータヘルス計画の評価と見直し」
パネリスト
田浦 聖子(SGホールディングスグループ健康保険組合 保健事業課課長)
今井 紀博(厚生労働省大臣官房会計課福利厚生室共済班共済班長)
コーディネーター
古井 祐司(厚生労働省「予防・健康づくりインセンティブ推進事業」実施責任者)
16:30 閉会

*本事業の一環として3/24に開催する「予防・健康づくりライブラリー発足セミナー」においても、本シンポジウム講演をビデオにて上映 いたします。
「予防・健康づくりライブラリー発足セミナー」に参加をご希望される方は こちらをご参照ください。